状況

父は70歳、自己所有のマンションで一人暮らしをしています。母は他界しており、父の介護が必要となった場合は近くに住んでいる私(弟・45歳)と妻で面倒を看る予定としています。

父が高齢になってきているので、今後施設に入所する際は売却しないと費用が賄えそうにありません。このことを父に話しても「そんな先の話は自分には関係ない。」と全く興味を示さず、こちらから話を切り出すことすら困難です。また、父が亡くなった時のことを考えると、争続になりそうで不安ですが父に「遺言を書いてほしい」と言うこともできません。

なお、兄夫婦が遠方に住んでおりますが、父のことを全く考えておらず気ままに暮らしているようです。

家族信託の設計

将来的な争続の心配もありますが、今後、お父様が施設入所等した場合、不動産の管理や売却ができなくなることも心配です。

もしものことを考え、お父様を委託者・受益者、弟様を受託者とした家族信託の設計をすることで、お父様が入所した際のマンションの売却も弟様お一人の判断で行うことができます。

また、遺言書を別に書かなくても信託の契約書を作ることで、お父様が他界された後は弟様が残余財産(お父様所有のマンション)の帰属先となりますので、面倒を看てくれた弟様に財産を渡すことが可能です。

家族信託を行うメリット

「遺言」では重すぎる場面でも、お父様の今後の問題としても、認知症対策としても話を進めていくことが可能です。

お父様に万が一のことがあった場合でも、家族信託を契約しておけば、マンションの管理・売却を弟様で行うことが出来ますので、安心して過ごすことができます。

自宅やお金の管理については心配でも、遺言書はちょっとまだ…と躊躇っているお父様に管理方法を考えていく過程で、自然と残された財産をどうやって次の世代に引き継ぐかを決めることができます。

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